2024年11月22日、中国外交部の報道官林劍は定例記者会見を開いた。記者からの質問に応じて、現在中国は29カ国に対してビザ免除政策を実施しているが、今後さらに増やす予定があるのか、また、一部の国々からはビザ免除の滞在期間の延長や免簽理由の拡大を希望する声があることについて、中国政府はどのように考えているのかを尋ねられた。
これに対し、林劍は次のように述べた。「国際間の往来をより便利にするため、中国はビザ免除対象国の範囲を拡大することを決定しました。2024年11月30日から2025年12月31日までの期間、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア、マルタ、エストニア、ラトビア、日本の普通パスポート保持者に対して試行的にビザ免除政策を適用します。また、ビザ免除政策のさらなる最適化を行い、交流訪問をビザ免除の入境理由に追加し、現行の15日間から30日間に滞在期間を延長します。2024年11月30日以降、これらの9カ国を含む38カ国の普通パスポート保持者は、中国へ商談、観光、親族訪問、交流訪問の目的で、30日以内の過境であれば、ビザを取得せずに入境することが可能となります。」
日本発中国行きの航空券、最低価格は1000元を下回る
11月に入り、日本発中国行きのフライト数は前年同期比で70%以上増加しており、片道の平均価格(税込み)も約15%低下した。現在のところ、11月30日に日本から中国の瀋陽、青島、南京、成都、桂林などの都市へのフライトでは、1000元(人民元)未満の航空券が利用可能です。
現在までの中日間国際線の運航回復率は2019年同期の約75%に達しており、完全には回復していないものの、今年に入ってから日本は中国人の海外旅行先の中で最も人気のある目的地の一つとなり、また、中国人の入国者数においても日本は上位3カ国にランクインしています。単独でのビザ免除政策の導入により、在日華人の帰国や観光がより便利になり、中日の観光交流が促進されるとともに、日本観光客向けの国内観光商品開発も推進されます。
観光プラットフォームのデータによると、今年に入ってから中国人観光客の日本への旅行予約は前年比で160%以上増加しており、東京、大阪、名古屋、福岡が中国人観光客にとって人気の目的地となっています。一方、日本人観光客の中国への旅行予約も140%増加しており、北京、広州、深圳などの主要都市に加えて、大連、杭州、成都、青島も日本人観光客にとって人気の国内目的地となっています。